有乳山(サカキ)2009年06月27日


 
 土曜日2時間ほど時間がとれたので、自宅から往復で登山が可能な有乳山(あるちざん)に登ってみることにしました。北麓に岩屋寺がありここには数回訪れていますが山頂に入ったことが無かったのでどこから登るか不明でしたが、距離と高低差があまりないためどこからでも登れると思い気楽に出かけました。

*岩屋寺入口*

阿弥陀堂
 毘沙門堂までの参道は舗装され歩きやすい道で、お堂と四国88箇所石仏があり、ちょっと登ると背面に岩屋がある毘沙門堂に着きます。毘沙門堂右側に四国88箇所石仏道の途中から踏跡の様な地形があり、ここから直登することにしました。

地蔵堂

毘沙門堂
 尾根筋周十メートルは白い布の目印もあり、踏跡の様な、獣道の様な、藪の様な不自然な道を直登しましたが、そのうち布の目印もなくなりコシダとウラジロの藪を避けながら30度程度の雑木林を両手も動員し登りました。
登る途中には、サカキの花が咲いていました。ヒサカキは早春に数多く花をつけるため目立ちますが、サカキは梅雨の時期に目立たない花をつけるためあまり目立たない花です。蝶類はヤマトシジミ程度しかいませんでした。

サカキ

ヤマトシジミ
 ちょっと湿ったところには、この辺りの山でよく見られるコクランが開花していました。小さくて目立たない花です。また、ヤマモモは食べ頃の実となっていました。500g程採取し、家でジャムにしてみましたが、200cc程度はジャムが出来ました。他の果実と比べ、種を取るため煮た後裏ごしするのがちょっと大変です。

コクラン

ヤマモモ(実)
 共同アンテナのある山頂も木が茂り眺めは不良ですがちょっと南面に回ると西〜南方向の展望が開けます。善防山・高山方面が見えます。高御位山は確認できませんでした。

三角点

西方向の展望
 山頂から尾根上西方面に道っぽい切開きがあり、ケーブルが這わせてあるのでその方向に下ってみることにしました。しばらくは道の様でしたが、尾根筋を行くとそのうち全く道のていをなさず、蜘蛛の巣混じりの藪となりました。藪山歩きは嫌いではないのでそのまま下りましたが、進行方向に複数の犬の吠音が近づき、竹林に入ったのでそのまま下らず、谷筋を横断し東側の尾根に登り返しました。尾根にたどり着くと山頂方面が見え、薄い切開きに乗りました。

南方向の展望

尾根の途中から山頂
  尾根上のガレ場には、壊れた小屋がけの跡があり、ここまでは昔は登ってきたようです。また、ここから山頂までの藪の中にも人工物(ビン・缶・端布等)が結構あったので、昔は登られていたようですが、最近は訪れる人がなくなるとともに道もなくなった様でした。

姫路セントラルパーク方面

下山口
 尾根上からはセントラルパークの大観覧車が見え、ジェットコースター等の施設からの音が聞えてきました。ザレ場と背丈程度のウラジロの藪の中を下ると、墓場北端の横の切り開きっぽい所に出ます。でも、ここから登ると尾根に着く前に藪とザレ場で、たぶん登山はあきらめてしまう様なひどい道となっていました。
短時間の登山でしたが全身運動となり十分汗を掻き、ルートファインディングも必要な楽しい山散歩でした。

地図

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