竜王山(イワカガミ)2009年04月26日


 
 高速道路料金が1000円になったこともあり、MIHO美術館に行くついでに、金勝山(竜王山)に登って見ることにしました。林道でかなり上部まで車で登れることもあり、逆に天狗岩まで下り登り直す事にしました。
林道の途中には金勝寺があります。名前の縁起はよいのですが訪れる人も少なく、多少荒れた感じにはなっていましたが、トイレは水洗で綺麗に掃除されていました。

金勝寺参道

金勝寺本堂
 林道終点は北側琵琶湖方面の展望が開け、栗東トレセンがすぐ下に見えました。南には馬頭観音堂が有りますが施錠され厨子も閉じているので何があるか見えませんでした。

尾根筋より北方

馬頭観音堂
 尾根をしばらく行くと五大龍王の小祠と石碑があります。このあたりはヤブツバキが多く咲いていますが、そろそろ花の時期も終わりかけで散りツバキとなっている花が多くなっています。

五大龍王碑

ヤブツバキ
 現在はコバノミツバツツジが最盛期で、あちこちに咲いています。尾根筋にはイワカガミが散見されました。日本海側から六甲山までには多いのですが、滋賀県にもかなり自生しているようです。イワウチワよりは花は小さいのですが、低山から高山まで垂直分布の広い花です。

コバノミツバツツジ

イワカガミ
 この辺りの基岩は花崗岩で、浸食のためか尾根筋にはあちこち奇岩・巨石が有ります。高御位山の凝灰岩の奇岩とは違い、風化のため角が丸くなった岩が多いようです。多少上下のある水平道で竜王山山頂に着きます。

尾根筋の巨岩群

竜王山山頂
 竜王山から天狗岩を目指し尾根筋を行くと、茶沸観音石仏があります。花崗岩を彫込んで作られた様で。なかなかうまく出来ています。この辺りから南を見ると、若いとき基礎部分を作った秀明会神殿が見えます。500mm望遠で撮影しているので大きさはわかりにくいですが、実際は屋根の高さが80m程度ある大構造物です。30年程度経過して銅板拭きの屋根に緑青が発達し、より風格が出てきたようです。

茶汲観音

秀明会神殿とカリオン塔
 白石分岐で尾根筋を北に行くと耳岩に着きます。確かによく見ると耳の形をしています。写真では小さく見えますが、高さは10mを優に超しています。また、近くには地震があったら絶対落ちそうな微妙なバランスの岩がありました。神戸淡路大震災の時落ちなかったのでしょうか。不思議です。

耳岩

微妙なバランス
 この辺りにはショウジョウバカマ・オオカメノキなどが咲いていました。

ショウジョウバカマ

オオカメノキ
 そのほかにもいろいろ奇岩があり楽しく歩ける道です。左の写真に遠景で写っている道路は新名神です。昔ならこのような岩があると登っていましたが、今では登る気もしません。両岩とも直高10m弱の巨石です。

鋭鋒と新名神自動車道

重ね岩
 今回の目的地天狗岩の全景です。この写真に写っている部分だけでも50m近い高さがあり、まさに巨岩群です。こちらは岩の最上部まで案内と鉄製桟道等があり、簡単に登れました。眺めは360度最高ですが、雨混じり強風のため、5分ほどで引っ返しました。天狗岩基部の休憩場所からは三上山が見えます。

天狗岩

天狗岩より三上山
 竜王山より降りてから、MIHO美術館と信楽陶芸美術館を見て信楽ICより新名神で帰路につきました。

MIHO美術館

信楽陶芸美術館
 

地図

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