那岐山(イワウチワ)2009年04月19日


 
 イワウチワは岡山森林公園きたけ峰にも自生していますが、那岐山に大群落があり、4月下旬が満開とのことですが、今年は全ての花の開花が早く、多様遅いかなと思いつつ鳥取県側より登ってみることにしました。
 いつもの登山口まで着くとかなりの車(50台以上)が駐車しており、間を縫って駐車し、西尾根を登り、東尾根を下る周回路を取ることとし、尾根筋より山頂に向いました。車終点の看板より舗装路をしばらく進み、林道終点より登山路となります。

登山口標識

林道終点登山口
 先週に続き、こちらもタムシバの花が満開で、多少散りかけていました。尾根ルートと谷ルートの分岐がありますが、イワウチワとシャクナゲの自生が多い尾根ルートを登ることにしました。かなりきつい勾配で、木の根の出っ張った道ですが、快適に歩ける道です。

タムシバの花

尾根筋登山路
 高低差100m程登ると、イワウチワの群落となります。この状態が海抜700m〜1000mの間ずっと続きます。ちょっと遅めではありますが、ちょうど満開でした。さすがに評判通りの群落で。下左の様な群落がずっと続きます。
野生の花としては花自体も大きく、色も白から濃いピンクまであり、非常に美形の花です。十分満足できる量の開花に出会えました。 谷道とは休憩小屋で合流します。休憩小屋上部にもまだイワウチワは生育しています。

イワウチワ群落

イワウチワ
 標高1000mを越えると、全くイワウチワは生育しておらず、他の植物は特にこの高度とはあまり関係ないのとは対照的です。この辺りまではクサリ場もあり、非常に傾斜の強い尾根筋のルートです。
緩く広くなった尾根筋を詰めると展望のよい笹原の尾根筋に着き、休憩小屋と三角点があります。多少もやって大山は見えませんでしたが、滝山・爪が城方面までは見えました。

1000m看板

三角点近くの展望休憩小屋
 三角点は笹原の真ん中にあり、360度全く遮るもののない展望が得られます。

三角点付近

三等三角点
 那岐山山頂は三角点よりちょっと東の峰にあり、三角点の標高が1244m頂上が1251mと頂上がちょっと高いようです。山頂の記念碑には両方の標高が併記してありました。最近の山の標高は見直しがされ、三角点の高さではなく山頂の実標高が使われているようです。

三角点より那岐山山頂

山頂と石碑
 下りには東方のベルビールがある日名倉山と後山が薄く見えました。この解像度の写真では非常に薄くしか写っていません。尾根を1km弱縦走すると南側の菩提寺へ下るAルートと鳥取県側東尾根が分岐します。

尾根筋より後山方面

南北ルート分岐標識
 一度未舗装の林道(黒尾峠周辺より)と交差し、再び尾根筋を下ります。途中に東宇塚方面との分岐がありますが、学生時代はJR那岐駅より西尾根を登り東宇塚より那岐駅という周遊路をとって数回歩きましたが、距離は15km程度、高低差1000m近くあり、当時は元気だったですが、現在では水平距離6km、高低差600m程度がちょうど歩きごろの様です。

林道横断

東宇塚分岐
 看板に従い尾根を下ると未舗装林道に降り着きます。この東尾根は傾斜は西尾根に比べて多少緩く木星階段が多い道ですので多くの方は下山路として利用しているようです。水平距離は西東尾根いずれも同じ程度です。
駐車場まで降りると乗用車は多少減少していましたが、大型バスが2台登ってきていました。愛媛からのイワウチワの観察ツアーのようで 、運転手さんもここまでの林道の幅も狭く愛媛からでは大変な労力と思えました。

東尾根より下った林道

案内看板
 イワウチワの他にも開花している花があったので撮影しました。

コガネネコノメソウ

エンレイソウ

ミヤマキケマン

ミヤマカタバミ

咲き始めたホンシャクナゲ

やはり本命のイワウチワ
 やはり噂通りのイワウチワ大群落で、天候もよく十分楽しめた山散歩でした。

地図

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