黒滝山(ゲンカイツツジ)2009年03月21日


 
 用があって広島県三原市まで行ってちょっと時間があったのでたので、隣の竹原市の瀬戸内海の眺めがよく石仏が数多くあるという黒滝山に行ってみました。
 天気もよく林道脇の駐車場に車を留め、もう半月もしたら満開になると思われるさくら堂より登り始めます。片道1.8km程度の軽い散歩ですが、石仏・磨崖仏・岩峰等結構楽しめました。
登り始めるとすぐ石仏と井戸(水溜り程度)がありました。

西国観音石仏

途中の井戸
 乃木将軍が重砲大隊謁見の時立寄った腰掛岩がありました。瀬戸内海がよく見通せる場所でした。中腹からは山頂と下部にある観音堂が見えました。

乃木将軍腰掛岩

中腹より山頂部
 いままで見たことのない表情も豊かな十三石仏があり、また、くぐれれば願事が叶うという鳥居がありました。減量前の91kgではとてもくぐれそうもありませんが、今では67kg楽にくぐれました。

十三仏石仏

願掛鳥居
 石仏の他に岩に刻まれた磨崖仏も多く飽きずに歩ける山です。途中にお堂があり前に黒滝山の看板があり、看板通り、四国山地(赤石山〜石鎚山)が雲の上に見えました。

磨崖仏

黒滝山看板
 せり出した土地に鐘撞き堂があり、結構大きな鐘が据えてありました。山道をどうやって持上げたのでしょうか昔の人は根性があったようです。ここからはモリシマアカシア(ミモザ)の向うに瀬戸内海としまなみ海道の橋・大三島等が見え、天気もよくのどかな春日和でした。

*途中の鐘撞堂*

瀬戸内海方面展望
 山頂手前に石碑が並ぶ広場があり、少々の登りで山頂に着きます。山頂の看板の横にも磨崖仏が有りました。

途中の広場

山頂石仏
 下を見ると忠海町の港とフェリーがよく見えました。ここから南峰に降りるまでに石鎚山と同じ形状の鎖場がありました。

忠海町岸壁

ミニ石鎚山鎖場
 南峰はミニ石鎚山と書いてあり。石鎚山から見た天狗峰とよく似た形をしています。周囲は断崖絶壁ですが結構簡単に山頂に立てました。ここから北東方向に多少高い白滝山があり、こちらは山頂近くに神社があるようです。時間があれば行きたかったのですが、時間切れとなり黒滝山のみで引っ返しました。

ミニ石鎚山

白滝山
 写真が小さいので見にくいですが、瀬戸内海と島々が絶景で、平山画伯が屏風作成のためスケッチした場所も途中にあります。黒滝山山頂は松と岩の配置が絶妙で、京阪神に近ければ人気の山塊になると思いますが、結局登山客とは1人も出会いませんでした。

瀬戸内海展望

黒滝山頂
 ツツジが咲いており、砂にも多いコバノミツバツツジかと思ったのですが、よく見ると5枚の花弁の内の下2弁が丸く、花弁の縁が波打っているゲンカイツツジでした。広島でも絶滅危惧種の1つとなっており、いい時期にあたり、見たことのない花に出会えました。同色のシハイスミレも山頂近くでは咲いていました。

ゲンカイツツジ

シハイスミレ
 こちらは葉が丸く、タチツボスミレのようです。また、山全体に黄色い花が咲いているのはモリシマアカシア(別名ミモザ)の様でした。

タチツボスミレ

モリシマアカシア(ミモザ)
 2時間以内という短時間でしたが、石仏・磨崖仏・岩峰・早春の花などいろいろ見所いっぱいの山散歩でした。

地図

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