阿瀬渓谷(オタカラコウ)2008年11月 2日


 
 紅葉シーズンの走りを見に、阿瀬渓谷に向いました。11月2日に出向きましたが11月8日にモミジ祭が計画されており、地元の方が多く日役として道の草刈中でした。発電所横のキャンプ場に車を止め、遊歩道入口まで歩きました。ここで谷筋の遊歩道を歩き源太夫滝まで行きます、紅葉には多少早いようですが、滝の姿はまずまずでした。

遊歩道入口と日役の方

源太夫滝
 思案橋を直進し廃村金山に向います。昔は阿瀬千軒といって多くの人家があったそうですが、今は道幅も狭く、勾配の強いところもあり、昔奥に人が住んでいたとはとても思えない道となっています。大岩の間を通り右岸側沢との高低差20m程度の所に道がつけてあります。倒れ岩、龍王滝などありますが上流に行くほど水流が減り、龍王滝などほとんど水流はありません。

倒れ岩

龍王滝
 滝の横を登り切ると不動堂と関西電力取水設備があり、これより上流は流れが復元します。花はほとんどありませんでしたが、名残のオタカラコウと次のマツカゼソウなどが残っていました。

滝の上不動堂

オタカラコウ
 廃村金山は現在屋根のみ残った廃屋が1軒あるのみで、藪の中に埋れかけていました。古い機械、ビン等の生活のにおいがする物も少しは残されています。

マツカゼソウ

廃村金山
 榧の木と思われる大木に残された金山廃村の看板のみその存在を示しているようです。石垣はまだ丈夫なようですが、あまり見るべき点もないため、先ほどの分岐点まで引っ返し、洗心台に向います。この路は2回目ですが、かなり高低差があり、ちょっとした山に登る程の時間で尾根筋につきます。

廃村金山看板

洗心台分岐
 尾根筋の東側は一部切開かれており、ちょっと霞んでいましたが、旧日高町方面がよく見えました。洗心台の標高は650m前後であり、阿瀬渓谷から250m程度登ってきたようです。洗心台からは金山峠から蘇武岳にかけての尾根が多少紅葉を始めているのがよく見えました。でも来週の紅葉まつりでは多少早いようです。

洗心台から東方

清辰台より西方
 洗心台から東に尾根を下り、川ちで会うと関西電力取水口に到着します。ここから下流はほぼ100%取水されているためまた水がなくなり、しばらく枯川の横を下ります。
  途中にカエデ滝がありますがこの辺りから多少水は増えてきます。関電の取水がなければもっと豪快な滝となるようですが、環境に優しい水力発電ですので文句も言えないところです。

関西電力取水施設

カエデの滝
 本谷に合流する前の高台に五大龍王の祠があります。ここまで掃除が出来ているので、来週の紅葉まつりはここまで多くの人が来るようです。

五大龍王祠

出合いの滝
 出合いの滝・源太夫滝を見て駐車場まで戻り、本日下流で催されていた新そば祭で手打そばをいただき、但馬高原植物園横の20L100円の水を汲んで帰路につきました。

地図

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