きたけ峰(ショウキラン) 2008年07月06日


 
 梅雨は明けましたが、蒸し蒸しする日が続くため、車で2時間以内に行ける岡山森林公園に避暑に行くことにしました。先週ETCが壊れたため早朝割引が効かないので、高速道路期間をなるべく節約し、10時には到着できました。さすがに標高800m以上で分水嶺のため涼しく、ゆとりで8km4時間の山散歩ができました。きょうのねらいはショウキランで、管理センターで大まかな生育場所を聞き、探しに出かけました。

屈曲したブナ

もみじ平尾根筋
 ちょっと花曇りですが、視距もある程度確保され周囲の山も確認できました。梅雨が終わった後なので若葉の緑はみずみずしく、楽しく歩けました。尾根筋は、ノアザミ・ヒヨドリバナ・ツルアリドオシ等花はあまり多くありませんが、イカリモンガ・アサアギマダラ・ヤマキマダラヒカゲ・ミドリヒョウモン等が飛び回っていました。イカリモンガは花の蜜を吸いどう見ても蝶ですが、名前が示すとおり立派な「蛾」です。

尾根筋より泉山・花知ケ仙

ノアザミとイカリモンガ
 千軒平は先客が2組ほどありましたが静かで、大山がちょっと薄く見えていました。大山も今日は展望が良いようです。山頂は日当たりがよく暑いので早々に引き揚げきたけ峰に向かいました。

千軒平山頂

千軒平より大山
 森林公園最高点のきたけ峰(1100m)は多少日陰もあり涼しくゆっくり休憩して帰路につきました。ここからショウキランを探しながらゆっくりモミジ滝まで下り、元の管理センターに帰りました。きたけ峰ではアカタテハが数匹舞っていましたが、後羽の裏側の模様が抽象画のようで美しい蝶です。

きたけ峰山頂

アカタテハ
 今の季節森林公園では樹木ではこのミヤマイボタ・ヤマボウシが満開で、草本ではバイケイソウが一面に咲いていました。コバイケイソウより地味ですが、一つ一つ見るとなかなか優雅な花です。

ミヤマイボタ

バイケイソウとアオジョウカイボン
 下界ではとっくに終了したササユリがまだここでは開花したばかりでした。温度と標高で1月以上の開化の開きが出るようです。サンカヨウは兵庫県では氷ノ山・扇の山・床尾山等に生育していますが、ここのものは実が大きくブルーベリーの実のようで食べたらおいしそうですが食べられないようです。

ササユリ

サンカヨウの実
 お目当てのショウキランは渓谷沿いの湿った場所に数株咲いていました。もう2週間ほど前が盛りのようですが、何とか目的の花に出会えました。暗い渓谷の中にピンク色の花はよく目立ちますが、採取もされず良く残っていました。今度は最盛期に見たいものです。


ショウキラン
 以下にその他であった花を数種類アップします。ムラサキマユミは図鑑では非常に検索しづらく、なかなか名前がわかりませんでしたが、木の名前を教えてくれるサイト「このきなんのき」にアップロードしてご教授していただきました。樹木に関してもインターネットは便利になったものです。

コバノフユイチゴ

ヤマボウシ

ムラサキマユミ

オオナルコユリ

ヤマアジサイ

ヒナノウスツボ
 今日歩いた距離は8km約4時間で、気温もある程度低く快適な散歩でした。

地図

<一覧ページへ>