十石山(マルバマンサク)2008年 4月12日


 
 今日は朝早くから天然記念物の泰雲寺のシザレザクラを見、十石山に登ってから但馬高原植物園に寄り、千年水を汲んで帰るというルートを採ることにしました。

泰雲寺シダレザクラ

泰雲寺シダレザクラ
 しだれ桜の周りにはヤマエンゴサク・ニリンソウなどの花が山よりは早く咲いていました。山の日陰のヤマエンゴサクより花が大きく見応えがあります。

ヤマエンゴサク

ニリンソウ

 途中で猿尾滝に寄ってみました。雪解けで水が多くいつもより豪華な滝となっいました。ここの滝は全国滝100選の中の一つです。特にまだ落葉樹が芽生えていないので滝がよく見えました。
 木の殿堂駐車場に車を留め、十石山山頂を目指しました。途中には今日の目的の一つ、マルバマンサクの花が咲いていました。花自体は黄色で趣もありよいのですがちょっと離れると目につきにくく咲いている木を探すのは結構大変です。


猿尾滝

マルバマンサク
 山頂付近はまだかなりの積雪で、ブナ・コナラなどの樹木の根元のみ丸く雪が消えている状態でした。谷筋はアルプスの雪渓状に雪が残り多少注意が要りました。

雪解け前の林

雪の山頂
 山頂からはすぐ近くに蜂伏山とその向こうに氷ノ山がいずれも雪をかぶって見えました。快晴でないのは残念でしたが、それなりに風情はありました。山頂の看板は自然か人工にか落下していました。

蜂伏山(右)と氷ノ山(中央)

山頂の落下看板
 帰りに雪道が終わったらキブシの花が咲いていました。この花は播磨から山陰まで今頃の時期に最も多い木の花の一つでよく目立ちます。穂の長さは生育状態でいろいろ変化するようです。
 落葉樹の上にいろんな鳥が訪れていましたが、カケスが近くでよく撮れました。

キブシ

カケス
 但馬高原植物園ではザゼンソウとミズバショウが咲いていましたが、撮った写真の角度がよく似ており、ネガポジ反転のような写真となりました。

ザゼンソウ

ミズバショウ(植栽)
 天然記念物の和池の大カツラも落葉樹の葉っぱがないのでその全容を現していました。夏は周辺が暗くなりますが今は明るい林の中で荘厳さには多少かけるようです。サンインシロカネソウの黄色い花もちょうど満開でした。 

和池の大カツラ

サンインシロカネソウ
 ここのリュウキンカ・ミスミソウ(ユキワリソウ)とも植栽のようですが、環境が合っているのかよく繁茂しています。

リュウキンカ

ミスミソウ
 木の殿堂駐車場から道もよく楽に頂上に登れますが、登山口ががちょっとわかりにくいので注意が必要です。3.9km程度歩くと一度林道に出て瀞川山まで登れます。なかなか固まらない豆乳からの豆腐定食をガルテン(高原植物園付属レストラン)で食べて、先年水を40L程度汲み家に帰りました。

地図

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