千軒平(アカモノ) 2007年 6月 3日


 
 本日は、名残のススコ(ネマガリタケ・別名チシマザサの竹の子)とショウキランを探しに岡山森林公園の千軒平に登ることにしました。高砂から国道29号線を使い、山崎ICから院庄ICまで高速で2時間弱で到着します。
 いつものとおり、管理棟をちょっと覗き山に入ります。このあたり、現在はトチノキレンゲツツジヤブデマリなどが満開で、ヤマボウシカマツカは多少早くまだ咲ききっていません。湿原ではレンゲツツジが満開で新緑と適度なコントラストを見せていました。ボーズ原谷に入るとサンインクワガタが群落を作っており、まだタニギキョウが咲いていました。中にミズタビラコも見受けられます。
 谷の行止りで、ぶなの平と奥ブナの平方面に道が分れますが、今回はブナの平経由で奥ブナの平に行くことにしました。ブナの平は巨木はありませんがブナの純林に近く新緑が美しい状態でした。このあたり、ユキザサヒメカンアオイギンリョウソウなどが見られます。

レンゲツツジの群落

ブナの平
 ブナの平から奥ブナの平までは平坦な尾根道で、両側にはチシマザサが密生しています。高木はほとんどブナで新緑が美しく明るい雰囲気がします。
 奥ブナの平からは左に曲り、尾根を下り尾根に沿った水平道に入ります。このあたりナナカマドホウチャクソウの花が咲いています。途中に大杉があり、ここだけは巨大な杉が数本あり多少雰囲気が異なりますが、以降また水平道に入り、県境尾根に到着します。

奥ブナの平

大杉
 尾根は明るい草原状で、チシマザサの中にニワトコ等の花が咲いています。尾根の向うにはすずのこ平が見えます。北側にも展望が開け、倉吉市から大山までの海岸と、日本海が見えます。ただちょっとかすんでおり写真ではうまく表現できませんでした。県境三叉路を直進し、もみじ平経由で千軒平に向います。この山系はあまり山とか岳は使わず。平を使う様です。

県境尾根(向うはすずのこ平1050m)
県境尾根よりの日本海
 もみじ平はハウチワカエデコミネカエデ等カエデ類が多いため、そのように名付けられたようです。数回の上り下りで千軒平に到着します。頂上付近にはアカモノの花が群生していました。

もみじ平

千軒平山頂
 山頂からはすぐ手前に若杉山が、山頂部笹林で、ここと同じような状態で馬手居ます。右は蒜山・大山方面ですが霞がかかりはっきりとは見えませんでした。特に大山は今日山開きですが、山頂は雲の中の様です。

千軒平より若杉山

千軒平より大山(山頂は霧の中)
 山頂で休憩していると泉山方面(南側)より雲が迫り霧雨が降始めたので下山を開始しました。ガスが出て幻想的なブナ林ですが、このあたりはミヤマガマズミナナカマドヒメモチが咲いています。

霧のブナ林1

霧のブナ林2
 少々の下りでもみじ滝に下ります。ここではヤグルマソウが咲き始め一部は7分咲きといったところです。もみじ滝は水量が少なくぱっとしませんが、流れの横のヤグルマソウはなかなか風情のあるものです。このあたり、樹木としては、ヤブデマリの花も咲いています。やはりヤマボウシは早いようで花が伸びきっていません。道端にはミヤマヨメナが咲いています。入口近くまで帰ると、ラショウモンカズラの花も咲いていました。

もみじ滝

滝のヤグルマソウ
 森林公園を出て帰る途中、七色樫(天然記念物)に寄りました。遠くからでも鮮やかな黄色でよく目立ちます。突然変異らしく接木も挿木も出来ないそうです。立派な木ですが近寄ると葉っぱは虫等に喰われ多少劣化居sていましたが、鮮やかな姿は変りませんでした。

七色樫全景

七色樫(天然記念物)の看板
 本日散歩した経路は下の地図の通りです。

地図

<一覧ページへ>