桶居山(ヒメハギ) 2007年05月03日


 あまり時間が無かったので、近くの桶居山に行きました。姫路市別所町の佐土新田集落の外周道路のじゃまにならないところに車を留め、北に向います。ため池が右に見える処を左に登りますが、関電巡視路看板も、その他の看板も何もなく、岩場になっており、判りにくい入口です。
このあたり、桶居山山頂が見えます。樹木ではキリの花が満開で、コバノミツバツツジは終りに近いですが、ヤマツツジモチツツジが満開でした。その他にマルバアオダモも咲いていました。このあたり最終のワラビを採取できました。
登山口(判りにくい)

登り途中からの山頂
 鉄塔を過ぎ、支尾根を登ると尾根筋に近づきますが、数年前に山火事があり、大きな樹木が燃えたため見晴しは非常によい状態ですが、霞があり、あまり遠くは見えませんでした。下のような岩尾根を登ります。このあたり、矮小化したヤマツツジと花が咲く直前のガンピ・終りに近づいたイブキシモツケ、草本ではヒメハギが多くなります。ヒメハギはハギといってもマメ科ではなく、ヒメハギ科の草本です。

西側の岩尾根

直下よりの山頂
 尾根筋に乗ると右に登り山頂を目指しますが、下左のモアイ像の様今に目すれ落ちそうな石もあります。写真では大きさが判りませんが2mは十分越えています。それからわずかで山頂に着きます。山頂には三等三角点があり、背丈以上の樹木はなく360度の眺めです。このあたり、昨年の種子をつけたノグルミの木、シバの花があります。また、ツクバネウツギの花も満開に近い状態でした。
山頂直下の大岩

桶居山山頂
 山頂からの展望で、下左は高御位山方面で、中央左後方が高御位山です。下右は高山方面ですが、この山は道が全くなく、サルトリイバラとササとコシダの混じった藪を漕がなければ到達できず、また山頂三角点もクロマツネズミサシコナラ等の中で全く展望はなく、到達するまでに頭も服もゴミだらけになります。静かな山ですが、特に夏は暑さも加わりひどい状態の山です。
桶居山より高御位山

桶居山より高山
 急坂を東側に下ります。下りきって多少登り返した地点から見る桶居山は非常にとんがって見え、形よく写真に収ります。このあたりもう少しするとササユリも生育しますが今はまだ葉も出ていません。

桶居山西面1

写桶居山西面2
 下りも下左のような岩の間の道です。下右は下山路からため池を見たところです。鉄塔の横にクロバイの花が咲いているのが見えました。鉄塔から近そうなのでため池まで下山後寄ってみることにしました。
このあたり注意すると兵庫県絶滅危惧種であるヤマサギソウの咲いているのが見られ、イシモチソウもあと少しで花が咲く状態でした。その他に、ソクシンラン(ランといってもユリ科)・カナビキソウなどが咲いていました

下山路岩尾根

下山路より南面
 クロバイの写真を撮りに行こうと鉄塔から藪こぎをしましたが、ニガイチゴサルトリイバラ・2m以上の笹の藪と急斜面で接近できず、望遠撮影であきらめました。

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