飯森山(ツルシキミ) 2007年4月28日


 

 この前千が峰に登る際間違えて登り切った林道の終点に祠がありましたが、地図を見ると飯森山まで登れそうなので、連休の初日で混んでいる山に行くよりと思い、飯森山に登りました。
南山名水を過ぎ、別荘地の中の林道を登っていき、行止りまで熊手登るとコンクリートに覆われた祠(千が峰の物より立派に見えます)の右側に踏跡があり、ここが登り口のようです。なお、祠の横には自然水をパイプで引いた御手洗があります。
 杉林の中の単調な登りです。


登山口の祠

登山口の御手洗
 途中に猪よけと思われるゲートがありましたが、門だけで両サイドの網は倒れ自由に通行できます。「開けたら必ず閉めましょうの看板が空虚に見えます。
 林道終点駐車場から約15分の登りで多田峠に着きました。あまりに早すぎて多少拍子抜けでした。多田峠は北から林道工事が近づき、まもなく車でここまで来ことが出来るようになりそうです。
 ここまでは、杉林の中なので花は少ない様ですが、ミヤマカタバミヤマルリソウウリハダカエデの花は咲いていました。

柵の扉?

多田峠看板
 ここから南に向い、笠形山〜千が峰間の縦走路に乗ります。途中、雑木林の飯森山の山頂が見える地点がありました。このあたりからツルシキミ(ツルミヤマシキミ)が林下に多く存在しており、ほぼ満開状態でした。ツルシキミに似た種類にミヤマシキミがあり、ツルシキミは茎の基部が地をはうこと、葉が小さいことでミヤマシキミと区別できます。ここの群落は基部の状態からみてツルシキミと思われます。
  その他にはシハイスミレタチツボスミレが伐採地などに多く見られます。
伐採跡地からは、越知谷の集落と白岩山連山が見えました。

飯森山山頂を望む

白岩山と越知谷
 峠から50分ほどで山頂に着きます。一部急坂もありますが歩きやすい尾根道です。山頂は落葉広葉樹の雑木林でまだ芽吹いていない木も多く明るい感じでした。
北側は開かれ、千が峰がよく見えます。肉眼でも山頂の南無妙法蓮華経の石塔が見えました。山頂にはダイミョウセセリが飛び回っていました。
 
飯森山頂

飯森山頂より千が峰
 山頂より南は木に遮られますが、また芽吹いていないため笠形山が木の間越しに見えました。また、西には大井戸山から篠が峰の尾根がよく見えました。

飯森山頂より笠形山

飯森山頂より大井戸山
 ピストンで下山後、ちょっと登りが不足気味でしたので、新田不動滝まで足を伸しました。下の滝(水ケ野滝)落差40mと、上の滝(千壇の滝)落差53mを併せて不動滝と呼んでいるようですが、今回は水が少なく迫力に乏しい滝でした。
 ヒカゲツツジは終了していましたが、コバノミツバツツジはまだ咲いていました。その他には、オオカメノキコチャルメルソウミヤマキケマン等が咲いていました。

不動下の滝

不動上の滝

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