高竜寺ケ岳 (タムシバ) 2007年 4月15日


 
 久美浜の友達に会いに行くというので、送って行くついでに何処か近くの山に登ることにしたのですが磯砂山は1000段以上の階段が控えているということなので、高竜寺ケ岳に登ることにしました。
  タンタントンネル北口西側の林道が登山口となります。
  15分ほど舗装してありますが、荒れた林道を登ります。このあたりには、ミヤマカタバミニワトコが咲いていますが、キブシはもう終りで葉っぱが伸びています。登山口の丸太橋があり、そこから尾根に取付きます。幅は広く登りやすい道です。このあたりは植林帯で暗く、タチツボスミレ程度しか咲いていません。

登山口「丹但トンネル」北口西側

林道から登山口(丸太橋渡る)

 尾根道に入りしばらく登ると雑木林になります。このあたりよりタムシバが多くなり、コバノミツバツツジハウチワカエデオオカメノキクロモジ等が咲いています。この山のタムシバは背丈が低く写真を撮るのに向いています。
 しばらく登ると休み岩があります。 このあたり、バイカオウレンは咲き終り種になっていますが、イワカガミトキワイカリソウが数株咲いていました。今年は花が早いようです。


休み岩

写真解説2
 休み岩を過ぎ、少し登ると峠(林道出会い)に出ます。ここまで、駐車場より約35分かかりました。ここから数百m林道を多少下り気味に歩きます。道ばたの斜面にはシハイスミレが多く咲いています。この林道中に子鹿の死骸が半腐り状態で存在していました。冬に猟犬か野犬に襲われたのか、毛があたりに散乱していました。(写真は省略します) 
 
林道出会(峠)

林道出会(峠)林道より
 林道分岐を1回右に行くと「山頂入口」看板があります。ここを右に登ります。このあたりから北・北東側の展望が優れてきます。車を置いた場所と、磯砂山方面が見え出します。イワカガミと混生してイワナシがありましたが、花は終了して花ガラしか残っていませんでした。道ばたにはツリガネツツジの花も咲いていました。
 
山頂分岐

展望台より磯砂山
 登山口から1時間と数分で山頂まで到着しました。山頂近辺の尾根筋にはブナが自生していますが、まだ葉は出ておらず、小鳥たちの遊び場となっています。声だけでも、センダイムシクイ・ウソ・シジュウカラ・コガラ・エナガ・ツツドリ・イカル等いろいろ聞えてきましたが、なかなか現物は見えないものです。
  頂上にはキチョウ・ギフチョウが舞っていました。
  ここで、2人が補虫網を持って、ギフチョウを追いかけ回し、最低数匹三角紙に入れ採集していました。「この山ギフチョウがいますね」と問うと「そうなんです」と答えていました。ただでさえ少ないギフチョウです。写真に撮っても採取はやめましょう。自分一人はいいという考え方が、やがて自然を滅ぼし、人間も滅ぼします。16倍望遠で採集者の顔写真も撮影しましたが、肖像権もあることですし、掲載はやめます。

山頂看板

山頂三角点
 多少ガスっぽい天候でしたが、大江山・小天橋・磯砂山等、比較的近くの山はよく見えました。

山頂より大江山連山方面

山頂より久美浜町
 帰りに、豊岡市に編入になった但東町のチューリップ祭りを見に行きました。今年のテーマはコウノトリの様です。満開とまでは行きませんがよく手入れされ、よく咲いていました。

但東町チューリップ祭り

但東町チューリップ祭り
 今回の山散歩地図は下の通りです。登り1時間5分、下り50分、山頂休憩・昼食5分の計2時間、短時間登山でした。

<一覧ページへ>